
NAWABARIは、低コストで事業用に住所を借りたいと考えている人におすすめのバーチャルオフィスです。利用を検討するにあたって、サービスや基本情報・料金などをチェックしましょう。メリット・デメリットについても解説します。
目次
NAWABARIの基本情報
NAWABARIはどのような会社が運営しているのでしょうか。運営元についても基本情報を確認し、自分の事業に合いそうかチェックする意識が重要です。
運営元はどこ?
NAWABARIを運営しているのは、株式会社LUCCIです。スペースの運営に力を入れている会社で、飲食店・民泊施設などのコンサルティング事業も手がけています。
スペースの活用に長けているLUCCIが、テレワークの拡大に合わせて提供を始めたのがNAWABARIです。個人情報の取り扱いが優良な事業者に与えられる「Pマーク」を取得しているので、プライバシー面も安心でしょう。
どんな人に向いている?
NAWABARIは、小規模なネットショップを運営する事業者に向いています。ネットショップとは、オンライン上で商品・サービスを売買するためのWebサイトの通称です。
例えば、ハンドメイドのアクセサリー・雑貨をオンライン販売している人も、ネットショップを運営する事業者に該当します。
特定商取引法により、ネットショップを始める際にはオンライン上で氏名・住所・電話番号を公開しなければなりません。NAWABARIなら、月額料金を支払うことで、住所・電話番号などの個人情報を守りながら事業を進められます。
そのほかに、自宅で仕事をしているフリーランスにもおすすめです。オフィス用の住所・電話番号を借りられるので、取引相手に個人情報を知られずにやり取りできます。
最低利用期間1ヶ月から
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NAWABARIで利用できるサービス
NAWABARIでは、どのようなサービスが利用できるのでしょうか。基本的な三つのサービスを紹介します。
レンタルアドレス
NAWABARIで借りた住所は、ネットショップの住所として公開できます。事業用のWebサイトはもちろん、パンフレットや名刺への利用も可能です。
実在する店舗の住所を借りられるので、顧客が住所を検索した際にも違和感を持たれる心配が少なく済みます。自宅で仕事をしながら、店舗運営と変わらない信頼性を得られるのがポイントです。
電話用件・留守電転送
NAWABARIでは、東京「03」から始まるネットショップ用の電話番号を借りられます。特定商取引法に基づくオンライン上での公開はもちろん、店舗のカードなどへの記載も可能です。
契約者で共有する集合ダイヤルのため、かかってきた電話にはスタッフが対応し、用件を伝言としてメールで知らせてくれます。スタッフが電話に出られない場合には、留守番電話でメッセージを預かる仕組みです。
郵便物受取・転送
NAWABARIで借りている住所に届いた郵便物をスタッフが受け取り、自宅などの指定した先に転送してもらえます。
また、顧客が購入した商品を送る際、伝票の発送元にもNAWABARIの住所の記載が可能です。さらに送った荷物が受け取られずに戻ってきた場合は、全国一律約400円(250g以内)の実費で自宅などに転送してもらえます。
契約する際にはNAWABARIにブランド名などを伝え、スタッフが荷物の宛名から契約者を判別できるようにしておくことが大切です。
NAWABARIの利用料金は?
NAWABARIのバーチャルオフィスを利用する場合、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。基本料金とオプション、支払い方法をチェックしましょう。
基本料金
1年プランだと、1カ月あたり1,078円(税込)になる計算です。1カ月プランを12カ月契約する場合と比べて年に約7,000円安いので、長く使いたい場合は1年プランを検討してみましょう。
オプション料金
NAWABARIの場合、借りている住所で登記するにはオプションの利用が必要です。
「電話転送」を使うと、NAWABARIで借りた「03」の電話番号からの発着信ができます。スタッフを介さずに顧客・取引先と連絡が取れるので、トラブルへの迅速な対応も可能です。
個別の電話番号を持ちたい人は、「050」から始まる番号を使える「電話代行」を検討しましょう。電話はNAWABARIのコールスタッフが対応し、メールで内容を知らせてくれます。
そのほかに、専用の番号からEメールを使ってFAXの送受信ができる「インターネットFAX」も便利です。
支払い方法
NAWABARIの基本料金・オプション料金の支払い方法は、「後払い.com」と「PayPal」の2種類から選べます。
後払い.comは口座振替にしか対応しておらず、引き落としのたびに330円の手数料が発生します。一方でPayPalは口座振替のほか、クレジットカード・デビットカードでの支払いも可能です。
PayPal・後払い.comともに事前に登録が必要なため、アカウントの作成が完了していない人は済ませておきましょう。
NAWABARIを利用するメリット
NAWABARIを利用すると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。コスト・信頼性におけるメリットを紹介します。
東京の一等地の住所を借りられる
東京都目黒区の住所を月額1,078円(1年プランの場合)から使えるのは、NAWABARIの大きなメリットといえます。
芸能人なども自宅を構える目黒区は、東京でも人気のエリアです。おしゃれな飲食店・雑貨屋なども多い地域で、流行に敏感な人も集まります。目黒区の住所を使えると、顧客からのイメージアップも期待できるでしょう。
初期費用・年会費が無料
NAWABARIを基本料金内で利用する場合、初期費用や年会費といった料金は一切かかりません。
月額料金のみで契約できるので、初期費用は業界でも最安値のレベルです。小さな事業を始めたばかりの人や、副業としてネットショップを運営したい人も、経済的な負担を小さくしてサービスを利用できます。
NAWABARIを利用するデメリット
利用を検討するにあたり、メリット・デメリットの両方を確認することが大切です。見逃してしまいがちな、NAWABARIのデメリットを確認しましょう。
オプション利用で初期費用・保証金が発生
低コストが魅力のNAWABARIでも、オプションを追加すると初期費用・保証金が発生します。オプションごとの初期費用・保証金は以下の通りです。
初期費用 | 保証金 | |
登記 | 1万1,000円 | 3万3,000円 |
電話転送 | 2,728円 | 3万3,000円 |
電話代行 | 3,828円 | 3万3,000円 |
インターネットFAX | 3,278円 | 33,000円 |
※金額は全て税込表示です。
※電話転送・電話代行・インターネットFAXの初期費用は月額料金の1カ月分です。
上記から分かるように、オプションを追加した途端に料金が4万円ほど高くなります。法人登記もオプションに含まれているので、特に起業を検討している人は注意しましょう。
商談には別に場所の確保が必要
NAWABARIはバーチャルオフィスに特化したサービスのため、会議室やコワーキングスペースなどはありません。
取引先との商談の際には、その都度スペースを用意しなければならない点を覚えておきましょう。カフェを使うとフード料金・ドリンク料金などの負担が増えるので、時間単位で利用できるレンタル会議室がおすすめです。
NAWABARIの評判・口コミ
実際にNAWABARIを利用した人からは、どのような口コミが寄せられているのでしょうか。利用者のリアルな声を参考に、事業に合いそうか検討しましょう。
良い口コミ
- スタッフの対応がていねいで気持ちよく利用できた
- 都心の住所をリーズナブルに借りられる
- 急ぎの荷物を、即日転送してくれたこともあった
- 自宅の住所を公開する必要がなく、プライバシーを守れて安心だと感じた
Google口コミより抜粋
悪い口コミ
- 問い合わせフォームでやり取りするので、電話よりも時間がかかった
- システムの不具合なのか、対応が遅いケースがあった
最低利用期間1ヶ月から
NAWABARIの申し込みから利用までの流れ
サービスや料金、利用者の口コミを知り、NAWABARIへの興味が高まった人もいるかもしれません。NAWABARIのサービスを利用するまでの流れを、4ステップに分けて解説します。
契約に必要な書類を準備
契約に必要な書類は、個人か法人かによって異なります。共通する書類は、官公庁が発行した以下のような本人確認書類です。
- 運転免許証
- パスポート
- 写真付き住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
氏名・住所・生年月日の記載があり、顔写真が貼られている書類を用意しましょう。併せて、有効期限が切れていないか確認することも大切です。有効期限について記載がない場合は、発行日から3カ月以内のものに限られます。
法人の場合は、申込者の本人確認書類に加えて、代表者などの身分証と法人の登記事項証明書が必要です。
申し込み
必要な書類を準備したら、公式サイトの専用フォームから申し込みます。フォームに入力する内容は個人か法人かによって異なりますが、共通しているのは以下の項目です。
- 希望するプラン
- 申込者の個人情報
- ショップサイト名・URL
- サービスの利用目的
法人の場合は、会社の情報と実質的支配者(議決権総数の1/4を有する人など)の有無についても入力します。
審査・結果報告
個人で申し込む場合は、フォームを送信すると表示される専用アプリから、本人確認書類を送ります。NAWABARIはeKYC制度を導入しているため、個人の申し込みに限りオンラインでの審査が可能です。
アプリ内で自分の顔写真を撮影し、送信ボタンを押すだけで申請が完了します。オンライン審査の場合は、最短で当日の契約も可能です。
郵送で申し込む場合は、必要な書類を提出してから1〜2営業日で審査結果が出ます。審査に落ちた場合でも、結果を知らせる連絡が届きます。なお、オンライン・郵送を問わず、個人は700円、法人だと1,200円の審査手数料が必要です。
本人確認番号の通知
オンラインで申し込んだ場合、審査に通過すると同時に案内が送られ、サービスが開始します。
一方で法人や、郵送で申し込みをした個人には、「本人確認番号」が記載された書類が送付されます。
専用フォームに本人確認番号を入力し、確認が完了するとサービスが開始する流れです。法人の場合は、申込者と併せて代表者など全ての確認番号を入力する必要があります。
NAWABARIの利用に関するQ&A
NAWABARIを利用してみたいものの、不安を抱えている人もいるかもしれません。NAWABARIの利用に関するよくある疑問をピックアップして、解説します。
解約するにはどうすればいい?
サービスを解約したい場合は、公式サイトの「お問い合わせフォーム」から連絡しましょう。
次回の決済日までの申請を行うことで、サービスの解約が可能です。なお、契約期間中の解約は認められておらず、利用料が返金されません。
また、NAWABARIのプランは1カ月・1年と期間が決まっていますが、更新手続きは不要です。つまり解約申請をしない限り、自動的に契約が更新されるので注意しましょう。
キャンペーンはある?
NAWABARI自体は、特別なキャンペーンを実施していません(2023年6月時点)。ただ、クラウド会計サービスで知られる「freee」の開業応援パックと提携しているので、以下のような特典を受けられます。
- 初月の月額料金が無料(1年プラン)
- オプション料金も割引
- オンライン集会への無料招待
開業応援パックを利用すると、オプションサービスの割引に加えて、3万3,000円の保証金が無料になります。
オンライン集会は、NAWABARIが主催する経営者の集まりです。幅広い業種の人が参加するので、新たなビジネスにつながる出会いも期待できるでしょう。参加すると、1,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされるようです。
事業スタートにはNAWABARIがおすすめ
バーチャルオフィスに求める条件が、アドレスレンタル・電話転送・郵便物受取転送とシンプルな人には、NAWABARIがおすすめです。東京都目黒区の住所を月額1,078円(月額換算時)から利用できます。
小規模なネットショップ事業者をはじめ、自宅で仕事をするフリーランスの住所利用にも向いています。コストを抑えつつ住所を借りたいなら、NAWABARIの利用を検討してみてはいかがでしょうか。興味がある人は、公式サイトで詳細を確認してみましょう。
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